作品ができるまで・作品紹介

鎌倉彫の作品ができるまで

鎌倉彫は「彫り」の技に特徴があります。
数多くの彫り技法があります。作品が出来上がるまでをご紹介します。

  • STEP01
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    絵付け

    形・大きさ・物の用途に合わせて図案(基礎的な古典図案から創作図案など)を薄い紙に描き、カーボン紙等で木地に押し付け、下絵を写します。

  • STEP02
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    たち込み

    写し取った下絵に沿って、小刀(こがたな)で切り込みを入れる。このたち込みの角度により、図の遠近感やボリュームなどを表現します。

  • STEP03
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    際取り(きわどり)

    たち込んだ線の外側を、小刀または平刀(ひらとう)で落とす。これにより、文様部分を浮き上がらせることができます。

  • STEP04
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    こなし

    文様の様々な動きを意識して、文様の前後関係や奥行、たとえば葉の裏表の表現など鎌倉彫独特の彫り表現法に従って彫り進めます。

  • STEP05
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    刀痕(とうこん)

    文様部分を各種の刀で肉付けし、地の部分には文様の彫りと調和した刀痕をつける。意識的に地に彫り跡を残すのは、鎌倉彫の特徴のひとつ。

  • STEP06
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    彫の完成

    文様・図案の求める用途に合わせた彫が完全に木地に施されて、彫りの工程が終わります。

  • STEP07

    塗り(漆塗り)

    日本の伝統工芸は分業で行われることが多いものです。
    鎌倉彫の場合も、木地師、彫師、塗師と分かれて、それぞれの専門家も存在します。
    教室では、とにかく最初に「完全な彫」までの習得を目指します。出来上がった「彫」はおよそ三十工程にも及ぶ「漆塗りの工程」を経なければなりません。

    この「塗り」の作業は、漆の性質を熟知し、かぶれる漆にも慣れた「塗師」に出して完成します。実は、塗り方にも数多くの手法があり、これはまた奥の深い世界が存在しています。
    鎌倉彫は本来、寺社等の仏師の伝統から派生して今日に至っていますので、良い作品を仕上げるためには自ら木地を考え、図案を創作し、どのような塗に仕上げるか、技術全体を考えて創作します。
    鎌倉彫を始められた方々も木地の調達から彫り・塗りと十数年をかけて、すべてを習得して、作品を制作される方も多いのです。

受講生の声

教室で制作中の白松忠道さん

白松 忠道

● 興味を持ったきっかけ
小学校のころから版画に興味があり、毎年、年賀状は自分で彫った図案を摺って、送っていました。自分でもかなりの出来栄えと自負していましたので、何時か本格的に木版彫刻を習ってみたいと思っていました。その後鎌倉彫の存在を知り、いつか時間ができた時に挑戦したいと決めていました。
● 教室の雰囲気
現在、私を含め3人が教えていただいていますが、教室は和気あいあいの雰囲気です。鎌倉彫の習得はもちろんのこと、毎回、政治の話、社会の話、家庭や家族の話等々の話題に花が咲き、時間が経つのを忘れるほどです。先生は、あまり細かい指示はされませんが、タイミングを見た適切なアドバイスで、個々の生徒の自発的な習得をサポートされています。皆さんと本当に気持ちの良いお付き合いをさせていただいています。
● 今後の目標
65歳になってから始めましたのでどこまでやれるかわかりませんが、最終的に師範の域まで達して、自分のオリジナルな作品を数多く制作し、家族のみんなにプレゼントをしたいと思っています。
● 鎌倉彫麻布教室に来て良かったと思うこと
まずは、鎌倉彫への挑戦を可能にしていただいたことです。こんなに身近で容易に挑戦できるとは思っていませんでした。また、初めて教室に伺った時から、先生方がそのお人柄とご性格で、鎌倉彫という一見近寄り難い壁を、取り除いてくださったことです。
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    2019.07.25

    ●● ●●さん

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    2019.07.25

    〇〇 〇〇さん

作品紹介

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